前崎成一さんは、今回の展示会の縁の下の力持ち。あらゆる角度から助けてくださいました。前崎さんのお力添え無くしては、今回の展示会は実現できませんでした。心より御礼申し上げます。
「 呼吸する 」という野外の作品は、森の中の風景に溶け込み、風を拾って毎日気持ちよくゆらゆらと揺れていました。自然のかみの依り代のようにも思えました。
「 時景 」という作品は、前田崇治さんがかみを丸く漉いて、それに活版職人が作った丸い版を印刷したかみの時計です。この時景ができてくるまでの途中の風景も、何度も拝見していて、どれだけの手間ひまが長い期間に渡ってかかったのかも見てきました。
「 サイ、イナヅマ 」の作品は、前崎さんらしく繊細さと大胆さが、美しい軸の中に表現されていました。一緒に訪ねた韓国の張紙房の韓紙と、前田さんのかみが見事に調和していました。
前崎さんのかみの見え方はさまざまな角度から。表現が幅広く、前崎さんの古民家での生活環境からも生み出された感じがしました。