日々の雑記帳
by dokkatouyu
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キム ジンホ 写真展 at GALLRY M.A.P
gallery白田で写真展をしていただいたキム ジンホさんが、福岡のGALLERY M.A.Pで写真展をされることになりました。韓国の農家と倉庫、旅館、海女小屋を撮影した作品シリーズ[Modern Evidence]独特な韓国の建物の表情が美しい写真作品です。

キムジンホ 写真展
Modern Evidence

2015.6.5(金)ー14(日)
11:00-19-00 会期中無休
6.5(金) 17:00よりオープニング

GALLERY M.A.P
815-0071
福岡市南区平和1-2-23 森山ビル1F
092-521-0083



[Modern Evidence]は、韓国の近代化の時代だった1970年前後に建てられた農家と倉庫、旅館、または海女小屋を正面から撮影した作品。このシリーズに登場する建築物は、ふと見たらほとんど同じ建材で建てられて似たり寄ったりの外観だが、それなりに独特な外観と色彩の構成、そして建築構造を持っている。まるで各自が自分をアピールしようと精一杯に構えてカメラの前に向かい合ったモデルを思い出させる。この建築物の構成要素には、その地域の生活様式と使い道、建築主の個性と想像力、そして韓国近代化時期の歴史的な跡がそのまま残っている。

私の写真作品は、消え去ろうとしている風景と対象に向けられた哀れみからスタートしている。その肖像を描く作業でありながらも、私たちの記憶に刻印しようとする過程であり、本来写真がそうであったように。その様な風景が存在した事を忘れないでいたいためなのだ。
                               キム ジンホ

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by dokkatouyu | 2015-05-25 00:04 | gallery白田
ミエルかみを終えて 前田征紀さんのかみ
前田征紀さんは、前田崇治さんの漉かれるかみで、紙衣をつくってくださいました。
楮のかみは、真っ白な純白なものと、茜で染めたもの、きれいな墨色の野原染めのもの。また大麻のかみは、智頭町の自然栽培の大麻の繊維を原料とし、京丹波の植物と土を手で細かく粉砕し、それを漉き込んで、素晴らしいかみになりました。それを前田征紀さんが、東洋的な新しく美しいデザインの紙衣に。紙を着るという、いままでに体感したことのない不思議な感覚。脳のどこかに紙を着るという感覚が、初めてインプットされました。

COSMIC WONDERと工藝ぱんくす舎の水会は、100名近い方々が参加してくださいました。水会では、亀岡の出雲大神宮のお水を味わっていただき、前田崇治さんのかみについてのお話もあり、また大麻の紙衣を着られた前田征紀さんのパフォーマンス、かみの音を聴く静かな時間もありました。森の中では、高い木々の狭間からこぼれるひかりが美しい空間をつくり、真っ白い紙の敷物や、紙衣に美しいひかりが映し出され、どこからともなく、山桜の花びらが時折舞い降りてきました。原初的な重なりと、関わってくださった方々の想いが、神話的ともいえる瞬間を生み出していたように思います。

感覚を開いて行なうひとつひとつの行為は、見えないところでもすべてに繋がっていて、それが次元を超えて遥か遠くまで伝わっていくのを感じました。

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by dokkatouyu | 2015-05-24 22:12 | 思いのまゝ
ミエルかみを終えて 前崎成一さんのかみ
前崎成一さんは、今回の展示会の縁の下の力持ち。あらゆる角度から助けてくださいました。前崎さんのお力添え無くしては、今回の展示会は実現できませんでした。心より御礼申し上げます。

「 呼吸する 」という野外の作品は、森の中の風景に溶け込み、風を拾って毎日気持ちよくゆらゆらと揺れていました。自然のかみの依り代のようにも思えました。
「 時景 」という作品は、前田崇治さんがかみを丸く漉いて、それに活版職人が作った丸い版を印刷したかみの時計です。この時景ができてくるまでの途中の風景も、何度も拝見していて、どれだけの手間ひまが長い期間に渡ってかかったのかも見てきました。
「 サイ、イナヅマ 」の作品は、前崎さんらしく繊細さと大胆さが、美しい軸の中に表現されていました。一緒に訪ねた韓国の張紙房の韓紙と、前田さんのかみが見事に調和していました。

前崎さんのかみの見え方はさまざまな角度から。表現が幅広く、前崎さんの古民家での生活環境からも生み出された感じがしました。



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by dokkatouyu | 2015-05-24 18:49 | 思いのまゝ
ミエルかみを終えて 中川たくまさんのかみ
中川たくまさんは、普段から活版印刷を未来に繫げる活動をされています。
たくまさんの作品は、活版印刷のグレゴリオ聖歌と丹波の民話。
前田崇治さんのかみに、ご自身で文字を組み、印刷されました。記録と伝達という和紙と活版の本来の役割は時代を超える力だけでなく、時代を超えていく人々の祈りや信仰として残ってきたものもそこにあることをに着目し、それを再解釈して、和紙と活版で美しい作品にされました。

410年前に長崎で刷られた「サカラメンタ提要」その中のグレゴリオ聖歌のひとつ「Tantum ergo」四角の音符とシルバーのインクが美しく、グレゴリオ聖歌の内容は普遍的で、いまの時代にも共感できるものがあります。

「 グレゴリオ聖歌 」

Tantum ergo Sacramentum
Veneremur cernui
Et antiquum documentum
Novo cedat ritui.
Prestet fides supplementum
Sensum defectui.

Genitori, Genitotoque
laus et jubilation:
Salus, honor, virtus quoque
sit et benedictio:
Procedenti ab utquque
compar sit laudatio

このように大いなる秘跡ゆえ 心からたたえましょう。古き教えがあらたまり 新しきことが始まりますように。信じることが 不完全な感覚をたすけて下さいますように。
父と子に 讃美と歓喜を。幸い、ほまれ、徳ならびに 祝福がありますように。 等しく讃美がなりますように。

「 丹波の民話 」

口伝で伝わってきた丹波の民話
採話地 京丹波

大根とねぶかと仏
袖の森 
天足さん

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by dokkatouyu | 2015-05-24 17:49 | 思いのまゝ
ミエルかみを終えて 井口和泉さんのかみ
料理家、井口和泉さんの料理は、肩に力が入っていないけれど、芯を感じる料理。女性ならではの柔らかな料理方法と、素材を熟知した知識で、次々と美味しい料理が生み出されます。
かみを使ったかまど料理のワークショップでは、庭で摘んだ芹ご飯、近くで摘んだ野草のサラダ、丹波地鶏の塩釜焼き、菜の花の紙塩まぶし、イワシの花山椒焼き。まかないでは、サンドウィッチや、丹波牛のステーキ花山椒添えなども作ってくださいました。
皆で井口さんのかまど料理を囲んで、豊かな楽しい時間でした。
井口さんのかみは、ふわふわのかみのはなあそびかみや、水を漉す一枚のかみ、ガーランドやかざかみ。かみがさまざまな料理を生み出し、楽しいものになる。井口さんならではのかみの見え方でした。
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by dokkatouyu | 2015-05-20 21:29 | 思いのまゝ
ミエルかみを終えて 前田崇治さんのかみ
前田崇治さんに、展示会のお願いをしたのは2年程前でしょうか。
あるきっかけがあり、かみについて深く考えるようになり、いつか展示会をお願いできればと思っていました。私自身も生活の中で、前田さんの作られる紙を使わせていただいていて、常に傍にある紙でもありました。前田崇治さんの漉かれる紙は、存在に透明感があると言ったらいいのでしょうか。
素材としての紙の可能性をどこまでも引きのばしてくれるような紙漉きをされます。
今回の展示会もご参加いただいた方々とのやりとりの中で、ほんとうにさまざまなかみを作ってくださいました。ほんとうにお疲れさまでした。
今回、前田さんの漉かれるかみを通じて、かみについて、また自然と人との関係性をも更に深く考えることになりました。

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by dokkatouyu | 2015-05-20 18:12 | 思いのまゝ
工藝新聞 タタター「紙と木」創刊号
工藝新聞 タタターを創刊いたしました。
今の時代の中で、ものを生み出す、見出すということは、どういうことなのでしょう。ものづくりをする作り手の立場から、使い手の立場から、思想的な視点から、工藝の言語化しにくいところを言語化する試み。消費的なものづくりではない普遍的な人間の営みとしてのものづくりに焦点を当てていければと思っています。タタターとはサンスクリット語で、あるがままを意味する言葉。日英対訳となっています。

表紙は、前田崇治さんの土佐楮の和紙。
印刷は、孔版印刷と活版印刷。人の手と、こころがたくさん詰まった温かみのある新聞を目指します。


創刊号
特集 紙と木


石井直人   工藝のみえざる部分(陶芸家)
前田崇治    まっさらな白を求めて(紙漉師)
四釜尚人    惹かれるもの(しかまファインアーツ主宰)
川合優     人と自然・香り(木工家)
武田好史    極私的「数寄」論(日本美学 日本文化論)
石井すみ子  韓国の紙漉き 張紙房を訪ねて(工芸デザイナー gallery白田主宰)
前崎成一   工藝新聞「タタター」デザイン

一部 1000円+tax 発送も承ります。(送料80円)


下記のお店やギャラリーでも購入していただけます。

GALLERY M.A.P
みたて
古い道具(京都市北区等持院南町68-1)
紙漉思考室
福岡書芸院
福光屋
恵文社

by dokkatouyu | 2015-05-13 22:11 | お知らせ